ルネサスCS+ 充実の開発環境だ☆
投稿日時 2015/12/07 01:33:25いらっしゃませぇ~
おとは~どぅぇぁの社 へようこそ(ノ)゚∀゚(ヾ)
今回は高速・高機能なマイコンを制作しているメーカーのルネサス社の総合開発環境についてご紹介します
ルネサスのマイコンは秋葉原の某電子部品販売店や他の中小企業からも開発ボードが制作されて販売されているかなり有名なメーカーです
開発ボードと言えば始めやすいArduinoやRaspberryPiなどもありますがこれらは速度面が悪かったり開発環境が良くなかったりLinux載せて遊んだりとかなり限定的なことしかできません
開発ボードとして考えると使用されているMCUが限られていて行えることも限定されてしまうのでやりたいことが決まっているなら1からチップを組んで実装していく方が楽しめますよ
ルネサスのマイコンは実際色々な電化製品にも組み込みされている有名なものなので資料もかなり充実していますのでやりたいことが比較的簡単に実現することができます。
※ArduinoやRaspberryPiよりは難易度はかなり高いのでご注意を。
では、ルネサスの開発環境についてご紹介していきましょう。
充実したIDE
Visual Studioを意識して製作しているのだろうかと思えるほど機能がかなり似ている開発環境ツールです
割と最近にCS+と言う名前に変わっておりバージョンも3で始まる。
ちなみにCS+無料で利用は出来るが60日で試用期間が過ぎるのでそしたらプログラムサイズが128KBまでとなってしまう
そこまでのプログラムを組まない人にとっては大したことではないけどね
機能制限以外を気にしなければ、プログラミング及びデバッガーとして本当に充実している。
ちょいと投資しないと本領発揮しない
デバッガー機能に関してはMCUとCS+だけではほぼどうしようもできないです
と言うのも、本領を発揮するにはオンチップエミュレータのE1かE20を別途購入する必要があります
シリアルデバッガと言うシリアル通信でのデバッグを行う方法もありますがかなり使いにくい分類になるのでお勧めは出来ません
シリアルデバッガでもステップ実行やプログラムの転送は可能ですが、頻繁にデバッガーから切断されるのでがっつり作業は出来ません・・・
オンチップエミュレータのE1はこんなハードウェアです
お値段は1万2千円ほどしますがVisual Studioを5万で買うよりは安いかな
ちなみにトレース機能が付いているE20に関しては12万ほどしますので初めはE1がお勧めです
実際にMCUの実行プログラムを組んだりデバッグするためにMCUとE1を接続した開発はこんな感じになります
私の場合はブレッドボードを使用して開発しているので配線がすごいことになっていますがこんな配線でも大きな問題なくデバッグが滞りなくできています
JTAGケーブルでE1とMCUの接続
E1は14ピンのJTAG用ケーブルでMCUの対応するピンと接続することになります。
接続方法については詳しくドキュメントが公開されていますのでご参照ください。
配線に問題がなければCS+のデバッグ・ツールをE1に設定するだけでプログラムの転送から実行からデバッグ・CPUリセットやステップ実行など自由に行えます
開発において便利なウィンドウをご紹介
- ウォッチ(指定変数の監視)
- CPUレジスタ(レジスタの監視)
- メモリ(指定アドレスのメモリ内容の一覧表示監視)
- 逆アセンブル(アセンブル言語レベルでデバッグ)
- IOR(IOレジスタの監視)
- イベント(ブレークポイントやタイマーによるブレーク設定)
- コール・スタック(プログラムの呼び出し元確認)
Visual StudioでもCS+でもデバッグにおいて必要になるウィンドウは大体同じですね
IORはCS+独自でIO制御系のレジスタの状態が一覧で見られるので設定漏れとか設定ミスとかチェックするのに便利です
2015/12/07時点でおとははCS+の製品版購入はしていないですがプログラムサイズ制限が厳しいと感じたら購入を検討してみようかと思います
CS+の製品版の購入となると調べた限りでは大方20万は必要なようなので個人で買えるレベルではなくて困るんだよね・・・
当分はルネサスマイコンとCS+で楽しく開発が出来そうですね
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